不老不死が実現か!?テロメアを回復する分子が特定される。
細胞の老化プロセスを止める分子が特定される(米研究)
http://karapaia.com/archives/52290369.html
カラパイア
記事によると、
「テロメア」は染色体の末端にあるキャップのようなもので、その長さは老化に関係していると考えられている。
ならば、テロメアが短くなることを防げば、細胞の老化やそれに起因する病気をも防ぐことができるかもしれない。
この度、アメリカの研究チームによって、その実現へ向けた手がかりが発見されたという。それはマウスのテロメアを回復する小さな分子だ。
PARN遺伝子を守る分子の発見
今回のアガルワル氏とネハ・ナグパル氏らの研究では、10万種類以上の化学物質を調べて、PARN遺伝子を守ってくれるものがないかどうか確かめられた。
そうして候補としていくつか選別されたのが、「PAPD5」という酵素を阻害するものだった。PAPD5酵素は、PARN遺伝子を壊し、TERCを不安定にするために、これを阻害することができれば、テロメラーゼの適切なバランスを回復させられるということになる。
先天性角化不全症の患者から採取した細胞を幹細胞に変え、これに対して阻害薬候補の化学物質を使用してみると、いずれもTERCが健康なレベルに戻り、テロメアの長さも回復することが確認されたという。
マウスに移植したPARN遺伝子のテロメアが回復
だが、求められているのは、薬として与えられたときにそうした効果が得られ、それでいて安全な化学物質だ。
そこで研究チームは、人間の血液から幹細胞を作り、そこに含まれるPARN遺伝子を突然変異させた上で、マウスに移植。このマウスに対して、阻害薬候補の「dihydroquinolizinone RG7834」を経口で投与した。
すると、この実験でもやはりTERCが増加し、幹細胞のテロメアの長さが回復。それでいて副作用は出ないことが確認された。
難病の治療やアンチエイジングとして期待
「臨床治療になるかもしれないと希望を抱かせてくれます」と、ナグパル氏は期待をにじませる。
今後、研究チームはさらに実験を続け、先天性角化不全症をはじめとする難病の治療法として、さらにはより広範なアンチエイジング法として、その効果や安全性を明らかにしていく予定であるそうだ。
プリン☆の感想
この度、アメリカの研究チームによって、老化に関係すると言われているテロメアを回復する分子が発見されたとのことです。個人的には不老不死には興味ありませんが、アンチエイジングには興味があります。まだ発展途上のようですが、安全で効果的なアンチエイジング法として市場に出回ることを期待して待ちたいと思います。