プリン☆備忘録

プリン☆の備忘録

時事ニュースや生活お役立ち情報を紹介をしていきます☆

(1984年)ポテチの袋から、周囲の様子を再現する技術が誕生(ジョージ・オーウェル)

 

スナック菓子の袋に反射した光から、周囲の様子を画像で“復元”する:米研究チームが実験に成功|WIRED.jp

https://wired.jp/2020/05/12/how-to-see-the-worlds-reflection-from-a-bag-of-chips/

 

によりますと、

 

スナック菓子の袋に反射した光から、その周囲の様子を画像として復元する──。そんな実験にワシントン大学の研究チームが成功した。このアルゴリズムVRやARの研究に役立つと期待されるが、犯罪に悪用される危険性も指摘されている。

ワシントン大学のコンピューター科学者のチームが発表した最新の研究によると、金属で表面処理を施したスナック菓子の袋から反射される光を利用して、周囲の環境を比較的信頼できる状態で画像として復元できたという。研究チームは論文で次のように説明している。

「注目すべきことに、光沢のあるポテトチップスの袋を撮影したイメージには、袋が置かれている部屋の詳細な画像を再構築できる程度に十分な手がかりがある。そこには部屋の照明や窓の位置、窓の外に見える物の配置などについての情報が含まれている」

反射光のゆがみを補正して画像を作成

厳密に言えば、研究チームが実験に使ったのはポテトチップスの袋ではない。コーンスナックをチョコレートでコーティングした韓国のスナック菓子「コンチョ」である。

はえ、中身がコーンスナックであろうとポテトチップスであろうと、スナック菓子の袋は曇ってゆがんだ鏡のように作用する。袋に当たって跳ね返る反射光には、部屋のひどくゆがんだ反射像が含まれているのだ。研究チームはこの反射光のゆがみを補正して、ぼやけてはいるが認識可能な画像を作成するアルゴリズムを開発した。

ひとつの事例では、窓の前に立っている男性のシルエットを抽出することができた。別の例では袋の反射光を使うことで、部屋の窓越しに見える通りの向こう側の住宅を、何階建てなのかわかるほどの明瞭さで確認できた。

このアルゴリズムは光沢のある物体が対象で、光沢があるほどいい。例えば、陶磁製の猫の置物の光沢によっても、周囲にある天井の照明の配置を認識できた。

スナック菓子の袋は“マイク”にもなる

スナック菓子の袋をセンサーのように利用できることに気づいたのは、パクの研究チームが初めてではない。コーネル大学のデイヴィスの研究チームは、ポテトチップスの袋をマイクとして利用できることを14年に実証している。ポテトチップスの袋が置かれた場所で「メリーさんの羊」のMIDIファイルを再生し、袋の振動を撮影したハイスピード動画を処理することで、歌の復元に成功したのだ。

「その辺に置いてあるありふれた物体の画像にも、驚くべき量の情報が含まれているのです」と、デイヴィスは言う。適切なアルゴリズムさえ用いれば、どれだけかすかな音や、ほのかな光からも、情報を得ることができるのだ。

 

プリン☆の感想

 なんと写真に写ったポテトチップスの袋から、周囲360度を再現できる技術が誕生したようです。それだけではなく、動画にポテトチップスの袋が映っていれば、振動を解析することで、その場で話されていたことなどの音声データも取り出すことまで、出来るようなのです。この技術は犯罪捜査に応用できそうですが、悪用も出来るようですね。以前、アイドルオタクが虹彩に写った風景から、住所を割り出した者がいたことがニュースになっていたことを思い出しました。容疑者は瞳に写った景色からグーグルマップのストリートビューを用いて最寄り駅を特定して、女性を襲ったということですが、この技術が完成すれば、写っている小さな情報から、より正確な場所の特定ができることになります。しかも動画なら、音声まで取り出せるとなれば、わたしたちのプライバシーは無くなったも同然ということになります。

技術の進歩により、驚くような技術が完成し、わたしたちの生活もどんどん便利になっていますが、自分たちで自分たちの首を締めているような気がします。ジョージ・オーウェルの{1984年}に登場する無謬にして全能の存在「ビッググラザー」のような独裁者に利用されれば、小説の世界が実現します。

 

[rakuten:comicset:10753159:detail]

 

 

 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)